FIFA48チーム拡大を素人目線で考える

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2026年からワールドカップの出場チームが大幅に増えるという話。

増えたらどうなるだろうか。と、思ってみたことを綴っていく。

 

予選リーグの試合数は変わらず、決勝トーナメントの試合数は倍増する。

2014年のブラジル大会は予選48試合(6試合×8グループ)、決勝トーナメント15試合

48チームになってら予選48試合(3試合×16グループ)、決勝トーナメント31試合

 決勝トーナメントの試合数がおよそ倍に。

 

各大陸予選勝ち抜きのドラマ性は薄れるだろう。そして、本戦の予選リーグ通過のドラマ性も薄味に。

我々も日本代表が本大会へ出場できずに涙を飲んできた。サッカーファンであればドーハの悲劇とそこからのジョホールバルの歓喜は記憶から色あせることはないかと。約10年後はまた状況も変わっているだろうけれど、今回のチーム数増加に伴って、はるかに容易にアジア予選は突破できるだろう。それに比例して熱は下がっていくと予想する。「絶対に負けられない戦い」から、「絶対に負けない戦い」になる。

 

そして、ワールドカップ本戦の予選リーグ。

48チームに増えた結果、3チーム×16グループで争うということは、これまでと予選試合数は変わらないのだが、3チーム予選リーグの上位2チーム抜けだと、最悪勝ち点1でもよい。

   ABC

A:-○○→勝ち点6

B:●-△ →勝ち点1

C:●△- →勝ち点1

でBCは得失点差で抜けられるという、なんともしょっぱい結果。

そして、捨て試合も増える。

A○-B●、B●-C○となった、次のA-Cの試合は、まず捨て試合と化する。

まぁ・・・捨て試合が増えようともFIFAには関係ないでしょうが。

 じゃあ、48チーム最初からトーナメントにすれば?と言いたくなりますがそうはならない。なぜなら、予選リーグ戦を置いて一定の試合数を確保しないと放映権の値段が上がらない。

 

今回の出場国増加誰が得をするのか。

ずばり、FIFAと中国。

今回のチーム数増加のターゲットは、「現行の32チーム制で当落上のチームを出場させて、そこそこの結果を収めてもらう」ことにあると考えられます。

陸別予選をギリギリ突破して、本戦に出場する。

本戦の予選リーグで勝ち点1をもぎ取って決勝トーナメントへ

決勝トーナメントでうっかり1勝、

なんてしようものなら、その国は大騒ぎ、周囲もサプライズとして取り上げてくれるでしょう。では、放映権を稼ぎたいFIFAが本戦に引っ張り出したいのは・・・中国でしょうね。間違いなく。

他にも、守備を固めることの出来るチームはもう少し上を見ることが出来るかもしれません。

 

ワールドカップの楽しみ方も変わる

間違いなく、1戦の重みは薄れます。今のようにとりあえず1勝して、あとはなんとか引き分けか、あわよくばもう1勝、なんて予選リーグの醍醐味は無くなるかと。

1勝すれば、ほぼ決勝トーナメントですから。

で、うっかり決勝トーナメントの最初でブラジルなんかとあたった日にはまず敗退が濃厚なわけで。そうなると、もうちょっと肩肘はらずに楽しんだ方がいいかもしれませんね。確実に今よりはバラエティに富んだ32チームになるでしょうから、他の国のチームに目を向けるのも楽しみの一つになるかと。

もちろん日本が勝ち上がっていくのが一番うれしいですけどねw

 

 

それにしても、あと約8年くらいで、どこまで整えてこれますかね、中国w

日程・順位表 | アジア最終予選(Road to Russia)|SAMURAI BLUE|JFA|日本サッカー協会

 

では。